認定

新たな年を迎え、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

きっと素敵なスタートを切ることができたことでしょうね。

私は6日から仕事を始めたのですが、年末年始で一週間休んでいたため、身体がとても重く感じました。

ですがそんなことも言っていられない状況なので、初日からセカセカと働かせていただきました。

写真は上棟後の屋根仕舞いの時のものですが、最近では屋根板は12㎜の合板を用いることが一般的で、垂木(たるき)も合板もプレカット工場で裁断されたものが搬入されることがほとんどです。(推奨はしませんが...)

慣れていれば部材に書かれた文字や数字を見たらどこの部材か、何処を基準にプレカットされているかなどが一目瞭然で、瞬く間に屋根や壁の下地が仕上がっていきます。

私はこのような建方は非常に不慣れなため、やり慣れた人達に先導してもらいながら進めました。

屋根の仕上げ材料はガルバリウム鋼板なため、雨音の緩衝材として合板の上にビルボードという材料を敷きました。

外壁下地材は9㎜の構造用合板を用いるため、外部に面している箇所にはほとんど筋交(すじかい)は入りません。

しかし、この現場は耐震等級が3なため、内部の筋交いが非常に多いです。

そして構造金物も無茶苦茶多いです。

木造建築で鉄骨の建物を建てようとしているように感じました。

国が定めた耐震等級なのですが、それには木の樹種による違いや構造材の仕口や継手の種類や精度などに関する基準や違いはありません。

基準を決めている人達が木造建築を知らないのだから仕方ないのでしょうが、このような状況で日本の木造建築の技術が無形文化財に認定されても、後世に伝えて繋げていくことなんてできるはずもないと私は思います。

職人不足問題も深刻さは増すばかりなようですし、無形文化財に認定するよりも、本来の木造建築が出来る職人を絶滅危惧種に認定することの方が現実的な気がしますが...

【倉敷市真備町の大工が建てる】もりしげ建築工房【新築・リフォーム】

倉敷市真備町で建築・建設業を行っています。倉敷市真備町の大工が新築・リフォームなどお家に関するご相談を承ります。

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