石場建て
先日、最近知り合った建築関係者と3人で京都府は伏見区へ行ってきました。
我々3人の共通の知り合いの方(岡山県の方)が京都で住み込みをして娘さんの家を建てているそうで、その現場を見学させていただきました。
このお宅は布基礎を用いず、石場建てという工法で建てられています。
というのも、この場所が少し高台にあって、石垣状になっているのですが、その部分がいつ作られたものか分からないから、極力地震による水平荷重をかけたくないとのことで、この工法にされたそうです。
現代の住宅は基礎と土台を緊結して、外壁の下地に面材を貼って、ガチガチに固めていく【剛】の建物になります。
コンクリート住宅に近付けていくイメージですかね。
しかし、こちらのお宅は平面状のコンクリートの上に石を置いて、その上に家を置いているような感じになっています。
揺れに対して動いて応じる【柔】の建物ですね。
昔建てられたお寺なんかはこのような工法に近いです。
どちらも一長一短がありますが、国の方針として【剛】の建物にしないと建築基準法に引っ掛かりますよ!といゆう風にしているので、現在建てらている建築物は九分九厘が【剛】の建物になっています。
そんな中、このような工法で建築をしようとすると莫大な時間と労力を要します。
国は許可を出したくないのに、無理矢理許可せざるを得ないように持っていくわけですから、普段必要ない書類や積算、情報、知識...etc
それはそれは大変だったと想像します。
しかし実際にこの様に許可がおりて、建築できたわけですから、本当に凄いことだと思います!
0コメント