木人拳
梅雨の合間の晴れた日が続いていますが、気温の変化についていけてますでしょうか?
今入っている現場の外部工事が雨の影響で出来ずにいたのですが、今週はガッツリ外仕事ができそうです。
この時期に外仕事をしていないと真夏の炎天下での作業に身体がついていけなくなるので、一週間の外仕事でアイドリングをしていきます。
そんな中、少し変わったお仕事の依頼がきました。
どうやらご主人が武術をやられているらしく、それに使う道具を作ってもらえないかという依頼です。
私が【もりしげ建築】ではなく【もりしげ建築工房】としているのは、住宅を作るだけではないですよという意味合いがあるので、一応詳しくお話を聞きにいきました。
すると、どういう武術なのかは分からないのですが、本格的に武術を習われようとされているようで、日々の練習相手を作ってほしいということでした。
なかなか無い面白そうなお話だったので、その方の知人が作った〈腕〉と現状の練習相手にしている物を参考にして、やってみることにしました。
昔見たカンフー映画で【木人拳】というものがあり、丸柱にたくさんの棒を差し、それを相手にカンフーを覚えていくという作品だったのですが、そんな感じかな?と思っていたのですが、かなり違いました。
私は仕事柄、なんでもガチガチに固定したい性分なのですが、関節部分だけでは無く、全体的に左右に動かないといけないらしく、あーでもないこーでもないと試行錯誤をしながらも、何とかご要望通りの物ができました。
『売っていない物だから』と『思っていた以上の出来栄え』ということで、大変喜んでいただけました。
聞くところによると、その方の先生は[ブルースリー賞]をとった、その道では大変有名な方なようで、毎日練習している様を撮影して、先生へ送ってご指導を仰いでるとか。
さらにその先生は生徒たちの練習風景を香港の先生に送ってご指導を仰いでらっしゃるとか。
そして近々試験があるそうで、その試験に受かったら【脚】が必要になるとか。
そのご主人の年齢は60歳前後くらいかなと思われるのですが、いくつになっても何かに夢中になったり、学ぼうとする姿勢には頭が下がります。
つい先日何かで聞いた話なのですが、人は20代までに色々な事を学び、40代までで定着させてしまう為、その後の人生に[学び]が無いと。
普通に生活をしているだけではそうかもしれないですね。
自分から興味のあるものを探して、自ら深く追求していくことが人生をいつまでも楽しむ秘訣なのかもしれませんね。
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