焼き板
気が付けば蝉の鳴き声から鈴虫やコウロギの羽音に変わり、益々秋めいてきましたね。
日中はまだまだ暑い日が続いていますが、朝晩は少しづつ過ごしやすくなってきたように思います。
さて、現場では外部工事を行いました。
今回は約3分の2が左官工事による仕上げで、3分の1が焼き板です。
左官仕上げの部分はラス地(ラス板)を貼り、その後、左官によりフェルトとラス網が張られていきます。
焼き板部分は胴縁(どうぶち)を横張りし、それに向かって焼き板を正面から専用の釘で止付けていきます。
今回は通気工法を採用しているため、ラス地及び胴縁を止付ける前に柱・間柱に胴縁を縦貼りしています。
こうすることで、外壁の裾(基礎の上部)から空気が入り、縦胴縁のあいだを通って軒に設けた換気口から抜けていくことになり、日射により暖められた外壁の熱が屋内に伝わるのを防いで(和らげて)います。
そして焼き板ですが、今回使用する物は本当の焼き板で、表面が煤(すす)状になった物です。
ただ、昔からある物と違い、表面を焼いて煤状にした後にクリア塗装を施しいるため、表面を触ってもさほど煤が付きません。
と言っても黒くはなりますが。
程度の違いくらいだと思ってください。
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